心身機能とは人間が持つ生理的・心理的・身体的な機能です。病気やケガの治療には、一定程度の安静や不動が伴います。しかし、それが長期間続くと「廃用症候群（動かない・動かさないことによる心身機能の低下）」を引き起こします。しかし、むやみやたらに動かすことは「過用症候群（やり過ぎることによる心身機能の低下）」の危険が伴います。当院のリハビリテーションは、「過用症候群」を防ぎながら（リスク管理）、「誤用症候群」にならないように、「廃用症候群」に打ち勝つことを基本としています。

リハビリテーションは目標を具体的にして行うことで大きな効果が得られます。また、患者さんと医療者が目標を共有していることも重要です。 我々は専門的な方法で患者さんの心身機能や動き、生活環境などを評価します。「評価結果」と「患者さん・ご家族の思い」を合わせて目標を決定します。リハビリテーションのプログラムは、目標達成に向けた具体的な内容を立案します。

①自宅の環境を知り、リハビリでの練習に活かす。
②家屋改修の必要性を検討する。
③患者様の自宅での動きを実際に確認する（必要な家屋改修を検討する）。
④家族（介護者）に介助方法や注意点を説明する。

①職員のみがご自宅を訪問し、自宅内の環境を確認する。
②患者様と一緒に職員がご自宅を訪問し、実際の動きを確認する。
※②の場合、患者様の移動はご家族による送迎、公共交通機関の利用またはタクシー等の利用をお願いいたします（患者様の公用車への同乗はできませんのでご了承下さい）。

・家屋調査時にかかる交通費（職員分含む）は患者様ご負担となります。
・職員の移動は原則として公用車を利用します（職員分交通費が発生します）。
・ご家族が運転する車に職員が同乗することはありません。
・タクシーへの職員の同乗は可能です（担当者にお問い合わせください）。
・往路のタクシー代はご自宅到着時に患者様又はご家族が直接ご精算お願いします。
・患者様本によるお支払いが困難な場合、復路のタクシー代は、往路の金額を参考に概算額をお預かりし（当院から領収書を発行します）、代行してお支払いします。残金とタクシーの領収書は、後日、病院事務所（2階）でお受け取り下さい。
その際は、当院発行の領収書をご持参いただきますようお願いします。

家屋調査は十分な注意を払って実施いたしますが、移動中の転倒・状態の急変・移動中の交通事故などの危険が想定されます。発生時は状況に応じて病院や救急などと連携し対応いたします。
家屋調査時は、自宅内の写真を撮影させていただくことがあります。写真は退院支援に向けた院内の情報共有やケアマネジャーとの情報共有を目的としており、それ以外の目的で許可なく使用することはありません。
早い時期から退院後の生活環境を知ることで日々の練習に活かすことができます。家屋調査をご希望の方は、担当スタッフにご相談ください。